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幡多弁 | 共通語 | 用例 | 解説、その他 |
ばあ | 〜くらい | この豆はどればああるがなら | 「この豆は、どれくらいあるのですか」 |
ばあ | ばあさん | われんくのばあは達者なかえ | 「あなたの家のばあさんは元気ですか」対語じい |
ばいやい | 奪い合い | ばいやいせんと、なかよにせんか | 「奪い合いをしてないで、仲良くしないか」 |
ばう | 奪う | 餅ばいに行こう | 「餅拾いに行こう」 「餅投げ」の時、餅やお金、菓子をばうの意味で使われる。 |
はがいたらしい | 歯がゆい | おおの、はがいたらしい音出すな | 「ああ、歯がゆい音を出すな」 |
ばかんなる | 使えなくなる | ねじんばかんなった | 「ネジの頭がだめになった」役に立たなくなること |
はくはく | ドキドキ | おおの、胸んはくはくする | 「ああ、胸がドキドキする」 「ふたふた」は不安な要因が強く、「はくはく」は実際に拍動数が高い |
はしかいい | 痒い、ちくちくする | はしかいいけん、風呂でながいてくる | 「痒いから、風呂で流してくる」 籾にさわった後の痒さなどを表す |
はしらぐ | 乾かす、乾いている | はしらいじょるけん、よう燃える | 「乾いているから、よく燃える」 東北地方に同様のことばが残る |
はそい | もろい | ヤマモモの木ははそいけん、気いつけなこわいぞ | 「県木ヤマモモの木はもろいので、登って実を取る場合、注意が必要である」 |
はた | そば、傍ら | 家のはたい、荷をおいちょるけん | 「家の傍に、荷物を置いているから」同義語にき |
ばたくる | ジタバタする。のたうちまわる | 何をばたくりよるがぞ | 「何をジタバタしているのだ」 同義語ばちくる。釣り上げた魚がバタバタすることも言う |
はたけなし | 「はたけなし、はたけなし、はたけなし」 | 他人の唾がついたときに唱える呪文 | |
ぱたぱた | オートバイ、スクーター | ぱたぱたん走りよる | 「スクーターが走っている」 音からつけられた名称。同義語ばたばた、モーター |
はちきん | 男勝りの女性 | 土佐弁と同義。同義語はちきんねしょ | |
はちきんねしょ | 男勝りの女性 | 土佐弁と同義。同義語はちきん | |
はちくる | ひろげる | また、はちくってまんな | 「股をひろげるんじゃない!」 |
ばちくる | ジタバタする、のたうち回る | そればあ、ばちくるもんやない | 「それほどジタバタするものではない」 同義語ばたくる |
ばっさり | しまった | ばっさりいった | ばっさりは単独で用いられる場合、「しまった!」に相当する。ばったりとの区別は不明瞭 |
ばっさり | すっぱり | ばっさり、髪切った | 「すっぱり髪を切った」ことの前後で大きく隔たる様 |
ばったり | しまった | ばったり | ばったりは単独で用いられる場合、「しまった!」に相当する。ばっさりとの区別は不明瞭 |
ばったり | すっぱり | ばったり客んこんなった | ばっさりと似ているが、使い分けがある。ばっさり客が来なくなったとは使わない |
ばつる | 転げ回る | ずつのうて、ばつりよった | 「つらくて転げ回っていた」 |
はてんない | きりがない | われの話ははてんない | 「お前の話はきりがない」 |
はな | 始め | パチンコもはなのうちゃ、勝ちよったけんど、とうどまけた | 「パチンコも最初の頃は勝っていたけど、とうとう負けた」 |
はな | 先端 | ここのはなにゃ、ええ釣り場んある | 「ここの先端には、よい釣り場がある」 海にせり出した陸の先端には「○○の鼻」の名称がつけられている |
ばばいい | 眩しい | 夕日んばばいいねや。席かわるかや | 「夕日が眩しいね。席をかわるかい」 |
ばばくそ | ばばあ | このばばくそが | 「くそばばあ」 老婆に対し、悪態をつく時使う。対語じじくそ |
はぶ | 歯茎 | はぶんはれた | 「歯茎が腫れた」 |
ばぶれ | やけを言う人 | あとは、ばぶれじゃけん | 「あいつはやけを言うから」類語ばぶれねしょ |
ばぶれねしょ | やけを言う人 | あとは、ばぶれねしょじゃけ | 「あいつはやけを言うから」 ばぶれねしょは女性のみ。類語ばぶれ |
はぶん | 半分 | そこのいよ、はぶんもっていね | 「そこの魚、半分もって帰れ」 |
はみ | まむし | おっとろっしゃ、はみんおった | 「きゃあ、まむしがいる」同義語はめ |
はみいれ | 牛馬のえさ箱 | はみいれあろうちょけ | 「えさ箱を洗っておきなさい」 |
はめ | まむし | おっとろっしゃ、はめんおった | 「きゃあ、まむしがいる」同義語はみ |
はやから | 早くも | はやからつばめんきたかよ | 「早くもツバメが来たんだね」 |
ばら | 棘、小骨 | ばらん刺さった | 「棘が刺さった」 ばらぬき節は、鰹節製造の際、小骨を抜く時の民謡 |
はりまわす | たたく | えらそうなこと言いよったら、はりまわすぞ | 「偉そうなことを言っていたら、殴るぞ」 数多い「叩く」を表すことばの一つ |
ばる | 排泄する | しょんべんばりに行こう | 「オシッコしに行こう」 排泄すること。ただし、小便は「ばる」のみで、大便は「ばる」「ひる」を使うことができる |
ばわす | (餅を)投げる | 餅ばわすけん、ひらいにきてや | 「餅を投げるから、拾いに来てよ」 「ばわす」は餅投げでのみ用いる |
ぱん | メンコ | ぱん、しょうよう | 「メンコしよう」同義語ぱんこ |
ぱんこ | メンコ | ぱんこ、しょうよう | 「メンコしよう」同義語ぱん |
はんど | 瓶(かめ) | 味噌などを入れる。四万十町にはんど(瓶)味噌がある | |
ばんば | ばあさん | 対語じんじ | |
ばんばらばん | ざんばら | 納屋ん中、ばんばらばんにしたがは誰なら | 「納屋の中がばらばらに下ノは誰だ」 髪が乱れている様子、散らかっている様 |
ばんぼう | 木製の容器 | めし炊けたけん、はんぼ出しちょって | 「ご飯が炊けたから、はんぼ出しておいて」 たらいを小型にしたような形状。酢飯を作る時などに用いる。はんぼ |