さ
幡多弁 | 共通語 | 用例 | 解説、その他 |
さいと | 菜切り包丁 | さいとといじょって | 「菜切り包丁を研いでおいて」 |
さいとばし | 菜箸 | いやあぞ、さいとばしん折れたちや | 「あらいやだ、菜箸が折れちゃった」 |
さい | おかず | さいこさえたけん、もってきた | 「おかず作ったら、持ってきた」 |
さえ | おかず | さえこさえたけん、もってきた | 「おかず作ったら、持ってきた」 |
さえんじり | 菜園 | こか、誰んくのさえんじりなら | 「ここは誰の家の菜園ですか」 |
さえんもん | 菜園の野菜 | うちのさえんもんやけん、えんりょせんともっていたや | 「私の菜園で取れた野菜だから、遠慮無く持って帰りなさい」 |
さかし | 逆さま | 服、さかしにきいちょるじゃか | 「服を逆に着ているじゃないか」 |
さがす | 散らかす | そればさがいてどうすら、はやしのべちょけ | 「それほど散らかしてどうするつもりか、早く片付けておけ」 |
さかつべ | 逆さまになること | 車んさかつべこいちょる | 「車が反転している」 |
さかとんぼ | 逆さまになること | たまるか、さかとんぼこいた | 「たまるものか、逆さまにひっくり返ってしまった」 |
さかもげ | さかむけ | さかもげんできて、痛いちや | 「逆むけが出来ていたいよ」 |
さがれる | 散らかる | さがれちょったけん、あたしん、きれいにしたけん | 「散らかってたから、私がきれいにしたからね」 |
さし | 始め | この酒はのみさしやけん | 「この酒はまだ飲み始めだから」 |
さし | 定規、物差し | さしとってきてくり | 「物差しとってくれ」 物差しと定規の混同が見られる。三角定規を三角ざしとは言わない |
さしぢち | つんと上を向いた乳 | うちのかかはさしぢちやけん、うらやましかろん | 「妻はつんと上を向いた乳だから、うらやましいだろ」現実にこんな会話はないと思う |
さす | 天秤棒 | さすは両端がとがっており、稲束などを突き刺して運ぶ。類語おく | |
さする | なでる | せなかさすっちゃろか | 「背中なでようか」 |
さだち | にわか雨 | さだちんきて、ぼったりんなった | 「にわか雨が降ってきて、びっしょりになった」 |
ざっとけっこう | いい加減で上等 | 慣用句として用いられる | |
さどい | 賢い、敏感な | さどい子やけん、苦労んない | 「賢い子だから苦労がない」 理解が早いこと、鋭敏なことを指す |
さなぐる | まさぐる | わら、どこさなぐりよら | 「あなたは、どこをまさぐっているんですか」 |
さはい | 采配 | 勝手にさはいしてまんな | 「勝手に采配をふるうな」 |
さびる | ふるう | そっちのもみは、もうさびちょうぜ | 「そちらの籾はもうふるい落としているよ」 |
ざま | たくさん(多いことを表す | ざまに餅ついたねや | 「とてもたくさん餅をついたねえ」 |
さら | 新品 | こののこはさらやけん | 「こののこぎりは新品だから」 |
さらう | すくう | みぞご、さらえろうや | 「溝の泥をすくおう」 |
ざらつく | ざらざらする | 砂んおちたかしらん、ざらついちょる | 「砂が落ちたのか、ざらざらしている」 |
さらばえる | すくう | みぞご、さらばえろうや | 「溝の泥をすくおう」 |
ざれす | 男になれなれしい女 | あの子はざれすやけん、嫁さんにはどうやろ | 「あの娘は男になれなれしいので、嫁にするにはどうなんだろうか」 |
ざんじ | すぐに | ざんじ行くけん | 「すぐに行くから」 |
さんぶり | ぞっと | 怖い話聞かされてざんぶりした | 「怖い話を聞かされてゾッとした」 |