え
幡多弁 | 共通語 | 用例 | 解説、その他 |
えい | よい | あの人はえい人やけん | 「あの人はよい人だから」ええと発音されることもある |
ええ | はい | 「○○君」「ええ」 | 男子の返事、昭和初期に消滅。対応する女子の返事は「あい」 |
ええし | 金持ち | あの人らはええしやけん | あの人たちは金持ちだから |
えかげん | いい加減 | えかげんな話してまんなや | いい加減な話をするんじゃない |
えがみ | ブダイ | えがみ釣って来た | 「ブダイ釣って来た」磯で釣れる魚。夏はがね(カニ)を餌にする |
えがむ | ゆがむ、曲がる | 竿んえごうじもうた | 「釣り竿が曲がってしまった」類義語いがむ |
えぐり | 網袋 | ちゃっしもうた、えぐり持ってくるが忘れた | 「しまった、網袋持ってくるのを忘れた。」 口が小さく中が広い。貝漁や海草漁などで使用する |
えずい | つらい、ひどい、えぐい | えずい目におうたちや | ひどいめにあったよ |
えぞうがぞう | 有象無象 | 調査中 | |
えっころ | 余程、よっぽど、なかなか | えっころ釣ったもんじゃねや | 「よほどたくさん釣ったものだな」感心する様子を表す |
えつにいる | 気分がよくなる | ひとおり、えつにいっちょるじゃいか | なかなか嬉しそうだね |
えて | 得手、得意 | そりゃ、おらのえてやけん、おらんすらや | 「それは私が得意なことだから、私がします。」 「えてんわりい」の用例が多い。勝手が違う、うまくいかないの意 |
えてかって | 勝手 | えてかってばっかり、いうもんやない | 自分勝手なことばかり言うもんじゃない |
えてがわりい | 都合が悪い、得意でない | おお、みょうにえてんわりい | 「ああ、変にうまくいかない」「えてんわりい」と用いられることが多い |
えど | えさ | えどやっちょけや | 「餌やっておけよ」家畜、家禽の飼料 |
えどる | なぞる | ここ薄いけん、えどっちょくけん | 「ここが薄いから、なぞっておくから」えぞる |
えびこおろぎ | カマドウマ | えびこおろぎんおるぜ | 「カマドウマがいるよ」便所コオロギとも呼ばれた。芋つぼが各戸にあった頃は、日常的に目にする昆虫だった |
えびら | 竹籤製籠 | 細く割いた竹ひごで編んだ籠 | |
えぶ | 荷札 | 包みにえぶつけちょけや | 「包みに荷札をつけておけよ」各地に残っている。会符 |
えらい | 辛い、つらい、ひどい | よいよえらい目におうた | 「とてもひどい目にあった」 |
えらいて | 上司、権力者、権威 | あのひたあ、えらいてやん、わんえいようにできら | 「あの人は権力者だから、自分の言いようにできるよ」 |
えんぐりかんぐり | 曲がりくねった様 | この先のえんぐりかんぐりした道を行ったら着かあや。 | 「このさきの曲がりくねった道を行くと着くよ」同義語えんくりこんくり、えぐりかぐり、いんぐりかんぐり。曲がりくねった田舎道をの様子を表す |
えんこう | 河童 | えんこにひかれた | えんこにひかれるは水難事故の意。えんこうは鹿の角が苦手の伝承がある |
えんだれる | 疲れる | おお、今日はえんだれたちや | 「ああ、今日はとても疲れたよ」同義語よんだれる |
えんぴ | スコップ | 軍隊用語円匙の誤読。各地に同例がある | |
えんぺつ | 鉛筆 | なんというか、普通に発音できないのでしょうか | |
えんぺら | イカのひれ | マツイカのえんぺらあ、やりこてうまい | 「マツイカのひれは柔らかくて美味しい」イカのひれは刺身に入らないことが多い。好き嫌いが分かれる部位で、胴部分とかなり味わいが異なる |