う
幡多弁 | 共通語 | 用例 | 解説、その他 |
うぐすね | 密生した | うぐすねんなってしもうちょる | 「密生してしまっている」畝で野菜が密生した様 |
うげる | 騒ぐ | ゆんべは、おそまでうげりよったねや | 「昨夜は遅くまで騒いでいたね」騒ぐこと、酒を飲んで騒ぐことを言う |
うじゅかる | 欲張る | それば、うじゅかってまんなや | それ程、欲張るものではない |
うしろでこ | 後頭部が出ている | 後頭部が突き出ている人を呼ぶ | |
うしろまえ | 逆 | 服がうしろまえぜ | 「服が前後逆だよ」服を前後逆に着ていること |
うすごろ | 魚の心臓 | うすごろあるやいか。こうていのう。 | 魚の心臓があるではないか。買って帰ろう |
うずむ | 抱く、抱える | どこの子うずんじょらよ | どこの子を抱いているのか |
うそこ | 本気でない遊び | 今のはうそこで | 「今のは本気じゃないよ」うそこは、ウォーミングアップであり、ものの遣り取りを伴わない。対語ほんこ |
うそのか | 嘘 | うそのか、ぬかすな | うそをつくんじゃない |
うたかた | 乱雑 | 座敷はうたかたんなっちょるじゃいか | 「座敷は乱雑に散らかっているではないか」泡沫、泡の意だと思うが、その意味で使われることはない |
うたせ | 旬 | 今年はヤマモモんうたせよねや | 今年はヤマモモの生り年だ |
うたつける | 押しつける | 人にうたつけんと、自分でやらないくまいが | 人任せにしないで自分でやらなくてはいけないだろう |
うだら | 私、私達 | うだら、今から釣りにいくけん | 「私達は、今から釣りに行ってくるから」同義語おんだら |
うち | 私 | うちのこと、どう思うちょうが | 「私のこと、どう思ってるの?」一人称としては女性が用いる。うちんく(自分の家)と言う場合、男性も使用する |
うちこかし | 放置 | かまんけん、そこらい、うちこかいちょってくりや | いいから、その辺に放置しておいてください |
うっそくる | ひったくる | はらんたつけん、うっそくってきちゃっと | 「腹が立つから、ひったくってきたよ」乱暴に取り上げること。盗む意味はない。 |
うって | ごめんください、売ってください | うってえ、おばちゃんうってえ | 「売ってください、おばさん、売ってください」入店するとき「うって」と声をかける習慣があった |
うどまかす | どなりつける | そげに、へごなことしよったら、うどまかされるぞ | そんな変なことをしていたら、怒鳴りつけられるぞ |
うどむ | 苦しむ、唸る | 悪うてうどみよらよ | 「悪くて苦しんでいるよ」病気で苦しんでいるときなどに使う |
うなめ | 死ぬこと、活動が衰えること | 死ぬこと、活動が衰えること、反応が鈍ることを言う | |
あがりはな | 玄関、入り口 | あがりはな、あらけちょけ | 「入り口を片付けておけ」「はな」は、はなから(初めから)の意味を持つ |
うねたね | メリハリ | うねたねんない顔よねや | 「メリハリのない顔だなあ」畝と谷のように、メリハリがはっきりしている様 |
うま | 宝貝 | 「うましょう、うましょうよう」 | 「うまあそびしよう、しようよう」貝殻を使って、おはじきのように遊ぶ |
うまあい | 気の合う人、友人 | あとと、おらとはうまあいやけん | 彼と、私はお友達だから |
うまえる | うすめる | 風呂が熱いけん、うまえて入りや | 「風呂が熱いから、ぬるくして入りなさい」同義語まえる |
うもる | 埋もれる | ない思うたら、ふとんの下にうもっちょった | 「ないと思っていたら、布団の下に埋もれていた」 |
うるさい | 鬱陶しい | 毎日、雨ん降って、うるさいねや | 「毎日、雨が降ってうっとうしいね」 |
うんだ | 私 | うんだよう、ええもんこうてもろた | 私さあ、いいもの買ってもらった |
うんと | たくさん | せっぱいあるけん、うんと食べり | 「沢山あるから、いっぱい食べなさい」多いことを表す |