ち
幡多弁 | 共通語 | 用例 | 解説、その他 |
ち | 〜て | 今もんちきた | 「今帰ってきた」 助詞「て」が「ち」に変化するのは、南西部の特徴 |
ちいとば | 少し、ちょっと | ちいとば、醤油わけておせ | 「少し、醤油を分けてください」 |
ちかごら | 近頃は | ちかごら、てんきんわりい | 「近頃は、天気が悪い」この頃は→このごら |
ちかま | 近所 | ちかまじゃ、間に合わんけん、ちょっと出てくる | 「近所では間に合わないので、少し遠出してくる」 |
ちぎ | 天秤ばかり | ちぎどこへおいたら | 「天秤ばかりをどこにおいたのか?」 |
ちぢかむ | 縮む | ばったり、あろたらちぢかまった | 「しまった、洗ったら縮んでしまった」 |
ちぢくる | 震える | ちぢくるばあ、痛かった | 「体が震える程痛かった」 |
ちぢこまる | 縮まる | ひよて、ちぢこまっちょる | 「寒くて、縮まっている」 |
ちっけった | じゃんけんのかけ声 | じゃんけんぽん、じゃんけんほす、いんじゃんほす等も使う | |
ちったあ | 少し、ちょっと | ちったあ、うちにもたねてこいや | 「少しは私の家にも訪ねてきなさい」 |
ちっちのす | 鳥の巣 | 頭あ、ちっちのすんなっちょる | 「頭が鳥の巣のようにぼさぼさになっている」 髪の毛がぼさぼさになっているとき使う |
ちびっと | 少し、ちょっと | そのかしん、ちびっとおせ | 「その菓子、少し頂戴」 |
ちびる | すり減る | まんねんの底んちびた | 「万年草履の底がすり減った」 |
ぢべた | 地面 | ぢべたへ置いたらいくまいが | 「地面に置いてはいけないだろう」 |
ちや | 〜だよ | おおの、うれしいちや | 「ああ、うれしい!」 幡多弁の特徴的な表現。末尾に付く。強調を表す |
ちゃがまる | 壊れる | 車んちゃがまった | 「車が動かなくなった」 疲れて座り込むことも、ちゃがまるという。本来、動くものが動かなくなったことをさす。 |
ちゃっしもうた | しまった | ちゃっしもうた。ちゃんと柄鎌わすれしもうた | 「しまった、すっかり柄鎌を忘れてきてしまった」 |
ちゃんと | すっかり | ちゃっしもうた。ちゃんと柄鎌わすれしもうた | 「しまった、すっかり柄鎌を忘れてきてしまった」 ちゃんとは、きちんとしているの意味でも用いられるが、この場合、きちんとしているという意味ではない |
ちゃんば | 冗談 | ちゃんばいいよるなよ | 「冗談いってるんじゃないよ」 |
ちょう | 〜ている | どっちん、かっちょう | 「どちらが勝ってる?」 幡多弁の特徴的な文末表現。現在進行形。ちょうの形でのみ使われる |
ぢょうす | どじょう | ぢょうすすくうた | 「ドジョウ掬った」 |
ちょっこり | ちょっと | ちょっこり寄っていかんかや | 「ちょっと、寄っていかないか」 |
ちょる | 〜ている | だれたけん、ちゃがまっちょる | 「疲れたから、座り込んでいる」 幡多弁の特徴的な文末表現。ちょら、ちょり、ちょる、ちょれ、ちょろ、と活用する。 |
ちょん | 〜てみなさい | 来てみちょん | 「こっちに来てみなさい」 西南部に特有の言い方「来てみよん」の用法もある |
ちょんぎらかす | からかう | そればあ、ちょんぎらかいてまんな | そんなに、からかうものではない |
ちょんぎる | 切る | そのひぼ、はさみでちょんぎってくり | その紐、はさみで切ってくれ |
ちりばこ | ごみばこ | ちりばこどこい置いた | ゴミ箱、どこに置いた? |
ちんぐりまんぐり | 落ち着かず、動き回る | ちんぐりまんぐりしよらんと、すわっちょけ | 「動き回ってないで座っていろ」 |
ちんまい | 小さい | ちんもて、かわいげなねや | 「小さくて、可愛いねえ」 |