ウェルカムジョン万の会HOME>幡多弁室>幡多弁が使われる地域
高知県内で幡多弁が主に使われるのは、明治の町村制施行で置かれた36村です。 現在の区分では、宿毛市、大月町、土佐清水市、四万十市、黒潮町、十和村(現四万十町)、大正町(現四万十町)です。 境界に接する地域は隣接する地域の影響をうけており、佐賀町は窪川、旧西土佐村は松野、旧大正、十和村は、津野、鬼北、とそれぞれの隣接地域の影響が見られます。 そういうわけで、同じ幡多地域内でも、アクセントや使用する方言に、かなりの差異が見られます。 特異な例としては、宿毛市、大月町、土佐清水市西部(旧下川口村、三崎村)は、「いちきちもんちきち」と言われる、「て」が「ち」に変化した表現が見られます。 同様の変化は九州大分地方に見られ、海からの伝播が考えられます。 このように、幡多弁は地域によって単語も、語尾も、少しずつ異なっていますが、全体としては幡多弁としての共通の要素を持ってます。 万次郎の故郷「中ノ浜」は、藩政時代は中ノ浜浦、現在は、土佐清水市中ノ浜となっています。海岸沿いに点在する集落の一つで、古くから漁業、また、その加工を主要産業としていました。 前には太平洋が広がっていますが、山は海岸まで迫り、人々は、川沿いの狭い平地に住み、山を開墾して田や畑として暮らしていました。 万次郎が生まれた当時、浦々では鰹漁が盛んであり、多くは零細な漁民でしたが、鰹節を上方に販売する豪商もおり、千人程の人口があったようです。 |
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